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特別な日と普段とで食事に変化を

昔はご馳走は特別な日しか食べられず、普段は質素なのが当たり前でした。今でも地域によってはそれを当たり前のこととして暮らしているところもあります。例えば京都には「おばんざい」という文化がありますが、普段の食事は「たけのこを炊いたん」「お豆さん」など野菜中心の煮物が中心です。また魚の煮汁を取っておいて別の料理の出汁にしたりと、無駄なく質素なのが特徴です。そのかわり季節になるとハモ料理を楽しみにしている地元民も多いようです。ハレとケという文化は日本には昔からあり、普段は質素に、お祭りなどでは思い切り美味しいものを食べて楽しむのが娯楽でした。メリハリをつけることで楽しみが増えますし、お祭りにも特別感が出るのかもしれません。収穫に感謝して美味しいものを食べることで、自然に感謝する気持ちも育ちます。今は普段のなんでもない日にも、焼肉やお寿司が気軽に楽しめますが、敢えてそれは特別な日まで取っておいてみるのもいいかもしれません。

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